オステオトロンVは、LIPUS(低出力パルス超音波)の音圧効果によって、骨癒合期間を約40％短縮するコンパクト超音波骨折治療器です。オステオトロンVには、1.5MHzと750kHzの計2種のプローブが備わっていて、2ch独立出力が可能となっています。そのため、浅部から深部まで、幅広い患部の骨折治癒に活用できる点が特徴です。

オステオトロンVの特徴

ここからは、オステオトロンVの特徴を3つ紹介します。

1.画面操作と充電手順がシンプル

オステオトロンVはカラータッチパネルを搭載しているため、液晶画面を指でタッチして設定内容を変更できます。画面表示はシンプルで分かりやすく、直感的な操作が可能です。

オステオトロンVの充電手順は、充電池を外すなどの手間が要らず、本体への充電アダプタ接続だけのシンプルなものになっています。1回の充電によって、本体は約13回使用可能です。※

（※20分間・2CH・超音波プローブ〈M・1.5MHz・平型〉・60mW/cm²で使用した場合）

2.高い周波数によるミクロマッサージ効果

オステオトロンVは、BNR（ビーム不均等率）とERA（有効放射面積）において高い精度を実現しています。オステオトロンVが発生する高い周波数は、身体の深部に進むにつれて高速の振動を伝達し、1秒間に数万回ものミクロマッサージ効果を発揮します。オステオトロンVは、人の手によるマッサージの数倍以上の圧を深部に直接与えて、骨・筋・腱・靭帯の緊張緩和や関節のこわばりを緩和するものです。

3.2種の固定具が使用時の痛みと手間を軽減

①固定具〈ハネ付〉

固定具〈ハネ付〉の構造は、プローブの金属部が患部に直接当たらないように工夫されているため、従来のプローブ接触の痛みを軽減しています。固定具〈ハネ付〉使用時は、固定具にはめ込んだプローブに治療用ゲルをつけて、患部に当てた固定具をサージカルテープで固定します。この治療用ゲルの塗布によって、プローブの金属部分が直接肌に触れるのを防ぎ、使用時の痛みを軽減するのです。

②固定具〈D2〉

固定具<D2>は自由に伸びるシリコン製のため、装着時の手間が省けて、従来では固定しづらかった部位への装着を容易にします。固定具<D2>装着手順は、チューブを患部に巻きつけたあと、ストッパーをスライドさせて固定し、プローブを固定具にはめ込むという簡単なものです。この固定具<D2>は、複数部位の同時治療や患部を挟み込んでの治療を実現し、多重骨折や難治性骨折などの効率的な治療が行えます。