レボックスは、生体電流に近い微弱電流を流すことで、細胞内のイオンを正常な状態に戻す低周波治療器です。ヨーロッパ諸国では、「マジックボックス」の愛称で知られています。

日本で販売が開始されたのは1991年で、当時は日本初のマイクロアンペア治療器として注目を集めました。それ以来バージョンアップを続け、現在も広く愛用されています。

急性期から慢性症状まで、幅広い治療のサポートができ、アスリートやプロスポーツ選手などの愛用者も多く見られます。体内に流れるのは、ごく弱い電流であり、電気治療が苦手な患者さんに対しても使いやすい治療器です。捻挫や肉離れなどスポーツが原因で起こるケガをはじめ、肩こり、関節痛、打ち身、四十肩、五十肩、腱鞘炎、リウマチなど、さまざまな症状に適応できます。

●レボックスの動作原理とは

レボックスの大きな特徴は、革新的スティック型プローブを用いて、アナログメーターで「見えること」と、キャッチサウンドによって「聞こえること」で、患者さんの状態が把握できる点です。

流れる電流は、波形が安定した直流電流であり、短期間で治療効果が見られます。通電音が流れると、患者さんの体内に通電されたと確認でき、ディスプレイに表示されるメーターが適正値であれば、損傷部位の治療が正しく行われています。

人間の体内にある細胞や組織が損傷を受けると、プラス・マイナスで均等がとれていたイオンのバランスが崩れ、生体電流がうまく流れなくなります。レボックスを用いた治療でバランスを整え、損傷した細胞や組織の修復および活性化につなげ、疼痛や筋萎縮などの改善が期待できます。

また、細胞に働きかける性能から、筋肉やケガのみならず肌の細胞の修復や代謝にも有効的です。

標準セットには、ピンポイント・マルチポイント・綿棒と3種類のプローブが同梱されておいて、治療箇所や治療方法によって使い分けられます。精度が高いピンポイントプローブ、通電性が悪い箇所に使われるマルチポイントプローブ、刺激が少ない綿棒プローブと、それぞれの特徴に併せて適切な治療を施します。

●場所を問わず活用できる

レボックスの質量は1.1kgと大変軽く、動力源である乾電池の重さを加えても持ち運びやすい治療器です。サイズも、215（W）×315（D）×65（H）mmとコンパクトなので、医院だけでなく往診治療や屋外での使用にも便利です。

スポーツ大会でケガをした場合にもすぐに対応できるため、選手たちに安心感を与えられます。乾電池の消耗はそれほど早くなく、通常の使用方法をした場合の目安は、半年に1度程度の電池交換で済みます。