損傷した患部の状態を確認しながら、治療ポイントに的確なアプローチを行える「イトー IM-2000　微弱電流治療器」。生体に流れる損傷電流に似た微弱電流を流して、実際に体に流れた電流量を計測し、皮膚インピーダンスを測定します。損傷部位の皮膚抵抗が下がることで、エネルギーが体内に入りやすくなり、効果的な治療が可能です。

最大電流は1mA未満の極めて弱い電流であることから、ほとんど肌への刺激がなく、神経や筋を興奮させることがありません。マイクロカレントを進化させ、高・低複数の周波数を生体に作用させる波形のマルチスウィープモードを搭載していて、無痛・無感の刺激で最適な治療効果を期待できます。

治療モードはIMモードとMCRモードの2種類

IMモードでは皮膚インピーダンスを測定可能で、治療ポイントを的確に見つけつつ効果的な治療を行えます。リアルタイム表示される治療グラフ表示と治療音を確認しながら、視覚的・聴覚的な治療が可能。患者様へ対しても効果をわかりやすく説明できる点が魅力です。グラフは「ゲージ」「メータ」「折れ線」の3種類で表示可能で、3段階設定が行えます。電圧を固定することで、抵抗が下がると電流量が上がり、治療が適切に行われているかどうかを判断できる「定電圧方式」が採用されています。

一方のMCRモードは2チャンネル独立操作が可能。複数の治療部位へのアプローチやアクセサリーを組み合わせて、複合的な治療を実施できます。

患部に当てる電極の種類は全部で4つ

• スティックポイント電極
• スティックボール電極
• スティックローラー電極
• スティックコットン電極

圧をかけると先端がバネのように押し込まれる仕様で、症状や部位に応じて治療できるスティックポイント電極は先端が細く、患部にもピンポイントでアプローチ可能。先端がボール状になっているスティックボール電極はソフトな肌触りで、電極を動かしながら治療を進められます。広範囲な部位の治療にはスティックローラー電極が、衛生面への配慮が気になる際には、濡らした綿棒を使用するスティックコットン電極がおすすめです。

機能は充実していますが、本体には小型・軽量のバッテリーを搭載していて、専用ケースにコンパクトな収納を実現できます。300gと軽量なつくりになっていて、競技場やスタジアムなど、スポーツの現場での治療に使えるところは大きなポイントです。ユーザビリティに配慮したタッチパネルとアクセサリースタンドも特長。特にタッチパネルは視認性と操作性に優れていて、モードやプログラムの選択、パラメータの設定がスマートです。