■体の深部から温める超短波エネルギー

「イトーSW-203」は物理療法機器のパイオニアである伊藤超短波株式会社が製造販売する、「プローブ導子」を実装した、超短波治療器です。これにより、自由度の高い新たな治療スタイルを実現可能にしています。超短波エネルギーによって、体の深部を温める「温熱効果」が得られ、神経痛や筋肉痛の緩解、血行の促進などに効果的です。

毎秒2,700万回のプラスとマイナスの両極性の振動を利用して、細胞同士の摩擦を引き起こす超短波エネルギーを照射することで、体内組織に深部熱を発生させます。その深部熱による温熱効果で、疼痛や神経痛、関節性拘縮を改善。また、ホットパックや赤外線と異なり、体の表面ではなく深部まで温めるため、疲労回復や血行も促進されます。出力も治療に合わせて、6段階（低出力から温熱効果が十分にえられる高出力）に設定可能です。

■プローブ型導子とパッド型導子

一般的な超短波治療器が1つの導子を採用しているのに対して、イトーSW-203は「プローブ型導子」（1チャネル）と「パッド型導子」（2チャネル）の2種類の導子を実装しています。2種類の導子によって、それぞれの目的に合わせた治療で、お客様のお悩みも解決できます。

◇自由度の高いプローブ型導子

「プローブ型導子」は、持ち手が手にフィットして自由に動かしながら超短波エネルギ―を照射できます。温感の伝導率が高いため、ゲル、クリームなどを使用せず、衣類の上から照射が可能です。大小2種類の形状をしていて、どんな体勢でも治療が行えるため、けがなどをしていても座ったまま治療ができるので安心です。出力状態を音の速さや高さで表示するため、照射誤りの防止になるところも魅力です。

◇2チャネル照射可能なパッド型導子

「パッド型導子」は、パルスの出力によって2チャネルでの超音波エネルギーを照射できます。そのため、2カ所同時または2人同時治療が行えることが特徴です。コイル型とコンデンサ型の導子選択が可能で、目的や症状に合わせて治療ができます。コイル型は主に、体内で発生した超短波エネルギーが体の深部へ作用。脂肪のさらに深部の筋肉へ働きかけます。コンデンサ型は、両側で挟んで導子から導子へ超短波エネルギーが直進して、体内に浸透。脂肪の少ない肩、膝、肘に有効です。コンデンサ型導子は別売で付属品として購入できます。