ラジオスティムMH2は、深部加温モード付のラジオ波（高周波）機器です。簡単にいえば、ラジオ波を当てて体の内部より温める温熱機器。もともとはエステ界で導入されていたラジオ波ですが、最近では疼痛緩和の目的で使用する治療院が増加しています。

酒井医療株式会社によるラジオスティムMH2は、温熱と手技の融合といわれていて、今までの機器にあった3つのプローブ（接触部分）の他に、「マジックヒートハンド」と呼ぶ新しい標準装備が備わりました。デザインにもこだわった、使いやすさ抜群の専用ワゴンも完備されています。

• 4つのプローブ

4つのプローブは、使用する部位により使い方や効果にそれぞれ違いがあります。そのため、目的に応じたプローブを選ぶことが最適な使用方法です。

1、CET温熱モード

皮下2cm以下の比較的浅い部分脂肪層に効果が期待。スポットで、皮膜された絶縁電極を当てた部位を加温します。ラジオスティムを搭載するCETの特徴は、立ち上がりが早いため素早く温熱を当てることができます。

2、RET温熱モード

背中など広い部分を温めるのに最適です。こちらは、1と違い絶縁処理されていない電極軸に指を通してマッサージすると、手のマッサージとラジオ波での温熱が同時に行えます。

3、ヒートハンド「温熱＋手技」

手技を活かす療法です。2で紹介したPETプローブを施術側の手の甲に当て、手技（マッサージ）を行いながら温熱します。多くのセラピストからも指示されている施術です。

4、マジックヒートハンド

新しく標準装備とされたのが、「マジックヒートハンド」です。ハンドタイプのプローブを施術側の手首に装置すると、温熱が両手をとおして受ける側に伝わります。両手が自由自在に使える、さらには手技に集中して施術できる革新的温熱プローブとして注目されています。

• ラジオ波（高周波）のもたらす効果

ラジオ波とは、約30万Hz〜50万Hz（1秒間に往来する周波数）の周波数帯です。それならば、周波数の高い超音波（1MHz〜3MHz）のほうが効果があるのではと考えてしまいます。しかし、体を温める目的ならば、わずか数秒で温めるラジオ波のほうが優位なのです。ちなみに超音波だと、数分かかります。

ラジオ波による温熱メカニズムは、電極と対局盤で挟んだ部位にラジオ波を当てると、「ジュール熱」が生まれます。その結果、体に現れる効果がこちらです。体の内側から温まり体をほぐす→リラックスできる→自律神経は副交感神経が優位となる→緊張がとけて体の血流が良くなる。

血流が良くなれば体の筋肉がほぐれ、縮んだ組織ものびます。アスリートが、試合後の筋肉ほぐしに使用に取り入れているのはこの理由からです。ほかにも体内部の温熱効果により、代謝が上がって、むくみや冷え症、便秘の改善、美肌効果やリフトアップ、痛みの軽減などに効果が期待できます。

ラジオスティムMH2は、次世代を担う最新の治療機器です。人体に影響のないラジオ波を用いて、現代人に増え続けている冷えや凝りの解消、そしてあらゆる現場で、これからもますます活躍できる治療機器といえます。