マスターパルスMP100は、拡散型体外衝撃波治療器です。低侵襲で有効な治療法「RADIAL PRESSURE WAVE THERAPY」が施せる装置として、ヨーロッパで広く取り入れられています。

RADIAL PRESSURE WAVE THERAPYとは、圧力波を用いた治療法をさします。治療効果を生み出すために、トランスミッターは音響圧力波の形状をなし、効率的に体内の組織に伝えることが可能です。

特に、表層の軟部組織に対する効果が期待できます。この治療法は、ニュートンが確立した「作用反作用の法則」にもとづくものです。

●マスターパルスMP100の魅力とは

装置を動かすハンドピースに、重要なコントロール機能がすべて組み込まれています。このため、メイン操作が手元で行えるようになり、患者さんから目を離さず効率的な治療が可能です。

ハンドピースには、アクティブチップコントロールディスプレイが組み込まれています。選択ボタンで行える操作は、刺激の頻度や強度の調整および総刺激回数のチェックなどで、主要な操作はすべてできる仕様になっています。人間工学にもとづいたデザインで、長時間使用しても疲れにくいことが、施術者にとって大きなメリットといえます。

トランスミッターは、9種類のR-SW標準トランスミッターのほかに、3種類のSPINE-ACTOR®トランスミッター（オプション）、4種類のPERI-ACTOR®トランスミッター（オプション）が利用可能です。

標準トランスミッターは、圧力波を用いた典型的な治療に適していて、PERI-ACTOR®トランスミッターは筋膜治療のために開発されました。SPINE-ACTOR®トランスミッターは、脊椎傍の治療に適していて、それぞれの特性を活かした治療で患者さんの快方を手助けできます。

治療器の利用により期待できる効果として、神経系の鎮痛・除痛、組織の血流改善、筋および筋膜のリリース・石灰化改善などがあげられます。これらの効果が、肩関節・肘・腱付着部・腰部などの痛み改善につながります。

スポーツの分野でも、この治療器を取り入れるところが増えていて、慢性腱障害（テニス肘・ゴルフ肘・足底腱膜炎・アキレス腱炎）や骨の損傷（疲労骨折・早期の骨壊死および離断性骨軟骨炎など）に有効との結果が報告されています。

治療効果は60％から80％であり、一般的に2回から3回の治療で効果があると確認されています。コストを抑えつつ効果が期待できる治療法として、活用することができます。