シンプルな操作とコンパクトサイズが特徴の、空気圧式マッサージ器です。慢性疾患からトップアスリートの治療まで、幅広いシーンで活用可能なことから、初心者の利用や複数のモデル導入を検討するのに適しています。

●拡張型ショックウェーブを採用した治療器

拡張型ショックウェーブ療法(Radial Shockwave Therapy)とは、空気を圧縮して作られた圧力波のエネルギーが広範囲に作用し、特に筋や腱の治療に適した療法です。

適用可能な部位は幅広く、次の作用が期待できます。

痛みの軽減…神経系の鎮痛を軽減する作用があります。

代謝変化の促進…細胞の代謝を増加させたり、血管の拡張や新生を促進させたりします。

組織伸張性と可動性の改善…筋組織の過剰な緊張を緩和させます。

機能の復元…炎症が誘発されたために停滞していた治療を、効果的に再開できます。

ヨーロッパで、1990年代後半に開発されて以降、世界各国の医療現場で導入されていて、新しい治療法として注目を集めています。拡散型ショックウェーブと集束型体外衝撃波を併せて、「体外衝撃波」と呼びます。集束型では、エネルギーが組織の深部に集束されることが、拡散型との大きな違いです。

●トランスミッタとハンドピースで使い勝手が向上

RPWライトの治療効果を大きく左右するのは、トランスミッタとハンドピースです。トランスミッタは、5種類のヘッドが標準装備されていて、簡単かつ迅速な交換が可能です。圧力波を効率良く患部へ伝達させるには、トランスミッタの性能が必要不可欠ですが、さまざま症例に合わせてトランスミッタのヘッドを活用できます。

ハンドピースは、人間工学に基づいたデザイン設計がなされ、軽量で洗礼されたデザインが特徴です。これに加えて、優れた制動機能も備わっており、圧力波が発生する際の振動を低減します。スナップインコネクションを採用し、ユーザーが自身で取り付けや取り外しが可能です。

自分自身で点検もできることで、外部に依頼する点検コストを抑えられるメリットもあります。筋や腱の治療に活用できるため、適用できる主な疾患として、次のようなものがあげられます。

・テニス肘、ゴルフ肘

・ばね指

・疲労骨折

・骨壊死

・骨修復機能異常

・アキレス腱周囲炎

・ジャンパー膝

・小児骨端症（オスグッド・シュラッター病、シーバー病など）

・慢性腰痛

短時間で効果が期待でき、痛みもないことから、ここにあげた以外の疾患にも活用できるケースが多く見られます。