HVMCは、HV（ハイボルテージ=高電圧電気刺激）治療モードと、MC（マイクロカレント=微量電流）治療の2つの治療モードを有している電気治療機器です。創傷治療や痛みの治療、機能回復から日常生活へ復帰するまで、電気治療機器に必要な役割を備えています。

HVMCの特徴はシンプルかつ高機能

HVMCは角を落とした面造形のシンプルかつコンパクトな形状でありながらも、使いやすさと高機能な性能を備えた治療機器です。LCDタッチパネルは8.4インチと大きめで、視野性にも配慮されています。治癒ごとのポイントや写真、テキストを織り交ぜたクリニカルガイダンスを搭載しているため、分かりやすさも抜群です。

HV導を採用しているため、片手操作が可能である点も特徴で、出力ボリュームと極性切替スイッチをブローブ本体に設けることで実現します。また確実な治療部位へのアプローチへは、電極に角度をつけるだけで行える特徴があります。

2つの治療モード

HVMCによる治療では、寝違えやぎっくり腰、慢性的なしびれや痛みなどの身近な症状はもちろん、スポーツ障害により起きる治療にも期待ができます。その治療モードは、大きくわけて2つです。

①MC/MCC治療モード

MC治療モードは、生体に微弱な電流を通電させて、細胞レベルで代謝活性化をさせる治療法です。MC治療モードは早期からの治療促進に向いていて、運動後の筋肉痛や炎症の抑制に期待ができます。変わってMCC治療モードは、全身のコンディショニングに最適です。上下肢の4点より電流を流して、ホメオスタシス（生体恒常性）の調節を行い、細胞の活性化を促す新しい治療法です。通常の治療にくわえて取り入れると効果に期待を持てます。

②HV治療モード

HV治療モードは、最大480Vの高電圧を流す治療法です。ツインピーク波形で瞬間的に高電圧の電気刺激を深部組織にまで伝えます。これにより、疼痛の軽減や血流量の増大、皮膚潰瘍の治療が促進されます。NMESモードの設定も可能です。

さらにスリングセラピーと組み合わせると、第3の手「スリング」が治療部位へアプローチを行うため、施術者の負担を減らすことが可能です。HVMCデルタは痛みの原因をもさぐるため、痛みやしびれの軽減や消失につなげる治療を行えます。近年、現代人が抱えるストレスや過度な疲労による自律神経の乱れを整え、心身ともに回復を施す治療機器です。