整骨院経営 2026年1月7日

整骨院は儲からない?理由と儲かるためのポイントを解説

「整骨院は儲からない」「開業しても廃業する人が多い」
——このような話を聞いて、開業をためらっている柔道整復師の方も多いのではないでしょうか。

確かに、整骨院を取り巻く経営環境は年々厳しくなっています。
競合の増加、保険請求の厳格化など、かつてのように「開業すれば儲かる」時代ではなくなったのは事実です。

しかし、すべての整骨院が儲からないわけではありません。
戦略的な経営を行い、年収1,000万円以上を実現している院長も数多く存在します。

本記事では、整骨院が儲からないと言われる理由を分析し、儲かる整骨院になるための具体的なポイントを解説します。これから開業を考えている方、現在の経営を改善したい方は、ぜひ参考にしてください。


整骨院の開業は儲からない?年収の実態

まずは、整骨院を開業した場合の年収の実態を見てみましょう。

整骨院院長の平均年収は、400万円〜600万円程度とされています。これは、雇用されている柔道整復師の平均年収(300万円〜450万円)と比較すると、やや高い水準です。

しかし、この数字はあくまで平均値であり、実際には大きなばらつきがあります。年収200万円台で苦しんでいる院長がいる一方で、年収1,000万円以上を稼いでいる院長もいます。

特に注意すべきは、開業1〜2年目の収入です。この時期は患者数が安定せず、開業資金の返済も重なるため、年収300万円以下になることも珍しくありません。「開業すれば雇われ時代より儲かる」と単純に考えるのは危険です。

整骨院経営が「儲かるかどうか」は、経営者の戦略と実行力によって大きく左右されます。儲からない理由を理解し、適切な対策を講じることで、成功の確率を高めることができます。


整骨院の開業が儲からないと言われる理由

整骨院の開業が儲からないと言われる背景には、いくつかの構造的な理由があります。これらを理解することが、対策を立てる第一歩となります。

競合が増加し競争が激化している

整骨院業界の最大の課題は、競合の増加による競争激化です。

厚生労働省の統計によると、柔道整復施術所(整骨院・接骨院)の数は全国で5万件以上あり、コンビニエンスストアの店舗数に匹敵するほどになっています。毎年、柔道整復師の養成校から多くの資格取得者が輩出され、その一部が独立開業するため、競合は年々増え続けています。

特に都市部では、駅前や住宅街に複数の整骨院が密集しているエリアも珍しくありません。患者の取り合いになり、価格競争や過剰なサービス競争に陥る院も少なくありません。

このような環境では、「開業すれば患者が来る」という時代ではなくなっています。明確な差別化戦略がなければ、競合に埋もれてしまうリスクが高いのです。

保険収入が縮小している

かつて整骨院の主な収入源だった保険施術が、年々縮小傾向にあります。

保険請求の審査が厳格化され、以前は認められていた施術でも、保険適用が認められないケースが増えています。負傷原因の明確化、施術部位数の制限、長期施術への審査強化などが進んでおり、不正請求への監視も強まっています。

この流れは今後も続くと予想されており、保険収入だけに依存した経営モデルは持続が難しくなっています。

保険診療だけでは経営が成り立たない

保険施術の単価は、1回あたり500円〜1,500円程度と非常に低いのが現実です。この単価で経営を成り立たせるためには、大量の患者を施術する必要があります。

仮に1回の施術単価が1,000円だとすると、月商100万円を達成するためには1,000人の来院が必要です。1日あたり約40人を施術しなければなりません。1人院でこの患者数をこなすのは物理的に困難です。

さらに、保険施術では施術時間に対する報酬が低いため、時間をかけて丁寧に施術すればするほど、時間単価が下がってしまうジレンマがあります。

保険診療だけで十分な収益を上げることは難しく、自費施術との組み合わせが不可欠になっています。

時間に対して客単価が低い

整骨院の施術は、1回あたり15分〜30分程度の時間がかかります。保険施術の単価が1,000円だとすると、時給換算では2,000円〜4,000円程度にしかなりません。

ここから家賃、光熱費、消耗品費などの経費を差し引くと、手元に残る金額はさらに少なくなります。

比較として、自費施術で1回5,000円、施術時間30分の場合は時給換算で10,000円となります。同じ労働時間でも、自費施術の比率が高い院と低い院では、収益に大きな差が生まれます。

時間単価を意識した経営ができていないと、長時間働いても収入が伸びない状況に陥りやすいのです。

廃業率が高い

整骨院は開業のハードルが比較的低い反面、廃業率も高い業種です。

一般的に、開業から3年以内に廃業する整骨院は約3割、5年以内では約5割に達するというデータもあります。つまり、開業した整骨院の半分は5年以内に姿を消しているのです。

廃業の主な原因は、集客不足、資金繰りの悪化、立地選定の失敗、経営知識の不足などです。施術スキルがあっても、経営スキルがなければ事業を継続することは難しいのが現実です。

融資を受けにくくなっている

整骨院の廃業率の高さは、金融機関も認識しています。そのため、新規開業時の融資審査が厳しくなっている傾向があります。

十分な自己資金がない場合や、事業計画が不十分な場合は、融資を断られるケースも増えています。また、融資を受けられても、希望額に満たない金額しか借りられないこともあります。

開業資金が不足すると、立地の妥協、機器投資の削減、運転資金の不足などにつながり、開業後の経営に悪影響を及ぼします。

融資を受けやすくするためには、しっかりとした事業計画の作成と、一定の自己資金の準備が不可欠です。


儲からない整骨院の特徴

儲からない整骨院には、共通する特徴があります。これらに当てはまっていないか、チェックしてみてください。

立地選びを失敗している

儲からない整骨院に最も多い失敗が、立地選びのミスです。

家賃を抑えることだけを優先して、人通りの少ない場所や視認性の悪い場所を選んでしまうケースが少なくありません。確かに家賃は安くなりますが、集客に苦労し、結果的に売上が伸び悩むことになります。

また、駐車場がない立地を選んでしまい、車社会の地域で患者が来院しにくくなっているケースもあります。

立地の失敗は、開業後に取り返すことが困難です。一度契約した物件を簡単に変えることはできないため、開業前の立地選定は慎重に行う必要があります。

商圏調査を実施していない

開業前に商圏調査を行わず、「なんとなく良さそう」という感覚だけで出店場所を決めてしまうケースがあります。

商圏調査を怠ると、そもそもターゲット層が少ないエリアに出店してしまったり、競合が多すぎるエリアに参入してしまったりするリスクがあります。

商圏内の人口動態、年齢構成、競合の数と特徴、交通アクセスなどを事前に調査し、データに基づいた判断をすることが重要です。

競合との差別化が図れていない

競合が多い市場で、「普通の整骨院」として開業しても、患者に選ばれる理由がありません。

「肩こり・腰痛なら当院へ」というような漠然としたメッセージでは、他院との違いがわからず、患者は家から近い院や、安い院を選んでしまいます。

儲からない整骨院の多くは、自院の強みや特徴を明確に打ち出せていません。何が得意で、どんな患者に来てほしいのかが曖昧なまま経営しているのです。

新規患者を集められていない

どんなに良い施術を提供しても、新規患者が来なければ売上は伸びません。

儲からない整骨院の多くは、集客に投資していません。「良い施術をしていれば口コミで広がる」と考え、マーケティング活動を怠っています。

現代では、患者の多くがインターネットで整骨院を検索して選びます。ホームページがない、Googleビジネスプロフィールを活用していない、口コミが少ないといった状況では、選ばれる可能性が低くなります。

広告宣伝に全くお金をかけない、SNSを活用しない、看板やチラシも出さないという院は、集客に苦戦して当然といえます。

経営スキルが不足している

柔道整復師は施術のプロですが、必ずしも経営のプロではありません。この点を理解せず、経営スキルを身につけないまま開業してしまうケースが多くあります。

経営スキルが不足していると、売上や経費の管理ができない、数字に基づいた意思決定ができない、マーケティングの知識がない、スタッフマネジメントができない、資金繰りの見通しが甘いといった問題が起こります。

施術スキルだけでは経営は成り立ちません。開業前から経営について学び、必要に応じて専門家の支援を受けることが重要です。


整骨院で儲かるためのポイント

ここからは、整骨院で儲かるための具体的なポイントを解説します。これらを実践することで、経営状況を改善できる可能性が高まります。

ターゲットを明確にする

儲かる整骨院になるための第一歩は、ターゲットを明確にすることです。

「誰でも来てください」というスタンスでは、結局誰にも響きません。特定のターゲット層に絞り込み、その層に深く刺さるメッセージを発信することで、選ばれる院になれます。

ターゲット設定の例としては、スポーツをする学生・社会人、デスクワークで肩こり・腰痛に悩む会社員、産後の骨盤矯正を求める女性、交通事故のむち打ちに悩む方、高齢者のリハビリ・介護予防などが考えられます。

ターゲットを決めたら、その層のニーズや悩み、行動パターンを深く理解し、それに合わせたサービスと情報発信を行いましょう。

自費メニューを増やす

儲かる整骨院になるために最も重要なのが、自費メニューの充実です。

保険施術の単価が500円〜1,500円なのに対し、自費施術は1回3,000円〜10,000円以上の単価設定が可能です。自費メニューの比率を高めることで、売上と利益率の両方を向上させることができます。

導入しやすい自費メニューとしては、骨盤矯正・姿勢矯正(1回4,000円〜8,000円)、ハイボルト治療(1回1,500円〜3,000円の追加料金)、ラジオ波施術(1回3,000円〜6,000円)、EMSトレーニング(1回2,000円〜4,000円)、美容整体・小顔矯正(1回5,000円〜10,000円)などがあります。

自費メニューを導入する際は、患者に価値を感じてもらえる施術内容と説明が重要です。「なぜこの施術が必要なのか」「どんな効果があるのか」を丁寧に伝えることで、自費施術への理解と納得を得られます。

新規患者を集客する

売上を伸ばすためには、継続的に新規患者を集客する仕組みが必要です。

オンライン集客としては、Googleビジネスプロフィールの最適化(口コミ獲得、写真充実、投稿更新)、ホームページのSEO対策(地域名+症状名で検索上位表示)、SNS運用(Instagram、LINE公式アカウント)、Web広告(Google広告、SNS広告)などが効果的です。

オフライン集客としては、チラシ・ポスティング、看板・外観の改善、地域イベントへの参加、近隣施設との連携などがあります。

集客活動は一度やって終わりではなく、継続的に行うことが重要です。売上の5〜10%程度を広告宣伝費として確保し、効果を測定しながら改善していきましょう。

リピート客を増やす

新規患者の獲得も大切ですが、安定した経営にはリピート客の確保が不可欠です。新規患者の獲得コストは、既存患者の維持コストの5倍以上かかるといわれています。

リピート率を高める施策としては、施術終了時の次回予約の徹底、回数券・プリペイドカードの導入、定期的なフォロー連絡(来院が途絶えた患者へのDMやLINE)、施術効果の見える化(ビフォーアフターの記録、経過説明)などがあります。

リピート率が50%の院と80%の院では、同じ新規患者数でも売上に大きな差が生まれます。リピート率を高めることは、経営安定の近道です。

患者と信頼関係を築く

リピート率を高め、口コミを増やすためには、患者との信頼関係構築が欠かせません。

信頼関係を築くためのポイントとしては、丁寧な問診と説明、施術前後の変化の共有、患者の話をしっかり聞く姿勢、約束を守る(時間、効果など)、清潔感のある院内環境などが重要です。

患者は「自分のことを大切にしてくれている」と感じると、継続して通院し、周囲にも紹介してくれるようになります。技術だけでなく、コミュニケーションと接遇も大切にしましょう。

SNSなど宣伝をうまく活用する

現代の集客において、SNSの活用は欠かせません。費用をかけずに情報発信でき、院の雰囲気や施術者の人柄を伝えることができます。

Instagramでは施術のビフォーアフター、院内の様子、スタッフの紹介などを投稿することで、来院前に院の雰囲気を知ってもらえます。

LINE公式アカウントでは、予約受付、お知らせ配信、リピート促進のメッセージ配信などに活用できます。友だち登録特典を用意することで、登録者を増やせます。

YouTubeやTikTokでは、セルフケア動画や症状解説動画を配信することで、専門家としての認知を高められます。

SNSは継続的に発信することが重要です。週に数回でも良いので、定期的に投稿する習慣をつけましょう。


1人で開業する場合のポイント

スタッフを雇わず、1人で開業・運営する「1人院」を考えている方も多いでしょう。1人院ならではのポイントを解説します。

1人院の最大のメリットは、人件費がかからないため利益率が高くなる点です。月商80万円〜100万円程度でも、経費を抑えれば年収500万円以上を確保できます。

一方、デメリットは売上の上限が限られる点です。1人で1日に施術できる患者数は15〜25人程度が限界です。施術時間30分、稼働8時間として計算すると、最大16人程度となります。

1人院で儲かるためのポイントは、自費施術の比率を高めて客単価を上げることです。保険施術だけでは客単価が低く、大量の患者をこなす必要があります。自費施術を組み合わせて客単価3,000円〜5,000円を目指すことで、少ない患者数でも十分な売上を確保できます。

また、予約制を導入して効率的に施術を行うこと、事務作業を効率化して施術に集中できる環境を整えることも重要です。

1人院で無理をして長時間労働を続けると、体調を崩したり、サービス品質が低下したりするリスクがあります。持続可能な働き方を意識しましょう。


儲かる整骨院経営に必要なこと

最後に、儲かる整骨院を経営するために必要な要素をまとめます。

事業計画・資金計画を立てて実行する

開業前にしっかりとした事業計画・資金計画を立てることが、成功の基盤となります。

事業計画には、事業コンセプト、ターゲット顧客、サービス内容、価格設定、マーケティング戦略、収支計画などを含めます。数値目標を明確にし、定期的に進捗を確認しながら経営を進めましょう。

資金計画では、開業資金だけでなく、軌道に乗るまでの運転資金も十分に確保することが重要です。売上が計画の50〜70%程度でも運営できる余裕を持った計画を立てましょう。

計画は立てるだけでなく、実行し、検証し、改善するサイクルを回すことが大切です。

立地にこだわる

立地は、開業後の集客を大きく左右する要素です。妥協せずに、集客しやすい立地を選びましょう。

良い立地の条件としては、人通りが多い場所、視認性が高い1階路面店、駐車場が確保できる(地方では必須)、ターゲット層が多く住むエリアなどがあります。

家賃とのバランスも考慮し、月商の10〜15%以内に抑えられる物件を選ぶのが理想です。

競合との差別化を意識する

競合が多い市場で生き残るためには、明確な差別化が必要です。

「〇〇専門」「〇〇に強い」という専門性を打ち出すことで、そのニーズを持つ患者に選ばれやすくなります。また、価格競争に巻き込まれにくくなり、適正な価格でサービスを提供できます。

差別化のポイントは、施術内容、ターゲット層、サービス面など様々です。自院の強みと、地域のニーズを照らし合わせて、最適なポジショニングを見つけましょう。

コミュニケーション力を高める

施術スキルと同様に、コミュニケーション力も整骨院経営には欠かせません。

患者との信頼関係構築、自費施術の提案、スタッフマネジメント、地域との連携など、あらゆる場面でコミュニケーション力が求められます。

特に、自費施術を増やすためには、患者に施術の価値を伝える力が必要です。「なぜこの施術が必要なのか」「どんなメリットがあるのか」をわかりやすく説明できるかどうかで、自費施術の受け入れ率が大きく変わります。

コミュニケーション力は、意識して磨くことで向上します。セミナーへの参加、本での学習、日々の実践と振り返りを通じて、スキルを高めていきましょう。


まとめ

「整骨院は儲からない」と言われる背景には、競合の増加、保険収入の縮小、低い客単価、高い廃業率など、構造的な理由があります。

しかし、すべての整骨院が儲からないわけではありません。
儲からない整骨院には共通する特徴があり、それを避け、適切な対策を講じることで、成功の確率を高めることができます。

儲かる整骨院になるためのポイントは、ターゲットの明確化、自費メニューの充実、新規集客とリピート率向上、患者との信頼関係構築、SNSなど宣伝の活用です。

開業前には、事業計画・資金計画の作成、立地選定、商圏調査、差別化戦略の構築をしっかり行いましょう。施術スキルだけでなく、経営スキルとコミュニケーション力も磨くことで、儲かる整骨院経営を実現できます。


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