■4CH独立操作型の電気刺激治療器

「イトーES-400」は物理療法機器のパイオニアである伊藤超短波株式会社が製造販売する、4CH独立操作型の電気刺激治療器です。深部へアプローチ可能な「IF4」「IF2」に加え、筋力強化の「EMS」と損傷部の治癒促進の「MCR」を搭載。本体が約2.8kgと省スペース化を実現したコンパクトサイズでありながら、4CHの独立操作によって複数人の同時治療を実現できます。さらに、それぞれの治療目的、症状に合わせて、プログラムの設定が可能です。「IF4」「IF2」によって、皮膚への刺激を抑えて深部（広範囲、局所）へ刺激することで、疼痛の軽減などに効果的です。また、「EMS」「MCR」では、筋力低下の予防、筋力トレーニングからトレーニング後のクールダウンにも最適です。

■4種の出力モードとその他機能

◇4種の出力モードを搭載

皮膚への刺激が少ない中周波を使用し、深部へアプローチ可能な2つの干渉波「IF4」「IF2」に加え、主に筋力強化に効果的な「EMS」と損傷部の治癒を促進が期待できる「MCR」の4つの出力モードを搭載しています。

・IF4「4極干渉電流刺激療法」

4つの電極から2対の異なる周波数の電流を流し、その周波数の差から体内に干渉波を生み出す治療法です。周波数が高い搬送波を用いることで、皮膚表面への刺激を抑えて深部へアプローチできます。広い範囲の刺激が可能で、疼痛の軽減などに効果的です。

・IF2（4極干渉電流刺激療法）

器械内部で干渉させた変調波の出力によって、本来4極の干渉波を2つの電極で発生させる治療法です。IF4のように4つの電極の固定が難しい局部へ刺激する際に用いられます。

・EMS（神経筋電流刺激療法）

筋肉や運動神経に電気刺激を与えて、筋収縮をさせることを目的とした電気刺激療法です。自分の意志と関係なく筋収縮を起こし、筋力を強化します。主に、筋力低下の予防や筋力トレーニング、筋萎縮の改善に用いられます。

・MCR（マイクロカレント療法）

組織修復に重要な役割を果たす損傷電流と同レベルの微弱な電流を、筋肉に流すことで傷ついた細胞の修復を促進する電気療法です。一般的に最大電流が1mAを超えないため、ほとんど刺激は感じません。主に、損傷部の治癒促進を目的としたトレーニング後のクールダウンなどに用いられます。

◇その他の機能

「イトーES-400」は4種の出力モードのほかに、多くの機能を搭載しています。

・シーケンシャルプログラム

シーケンシャルプログラムとして、科学的根拠に基づく各5種類からなる2つの治療プログラムが搭載されています。プリセットされているので、設定する手間もなく患者の症状に合わせて、細かな治療が行えます。

・4CH独立操作

4CHがそれぞれ独立して操作できて、各チャネルで異なるモード出力が可能です。そのため、各患者の症状に合わせて、複数人の同時治療を実現できます。

・消音タイプの4CH対応吸引装置

本機器で採用している4CH用吸引装置は、連続/間欠（FAST/SLOW）の3種類の治療モードを搭載しています。快適な治療を追求しており、動作音も静かな消音タイプです。

・大型カラー液晶＋タッチパネル

大型のカラー液晶とタッチパネルを採用していて、視認性と操作性に優れています。モードやプログラムの選択から設定など、タッチによる簡単、快適、感覚的に操作が行えます。