ES-8000は、2021年2月に発売された治療器です。立体的な電流のうねりが進化し、3D治療モードを搭載した4チャンネル出力が実現しました。これにより、最大で4部位の同時利用ができるうえ、チャンネルは独立操作が可能なことから、治療効率を高められます。

タッチパネルは、使いやすさと見やすさにこだわった、シンプルなデザインです。画面カラーは、ダークまたはライトから選択可能。直感的に操作できるので、多忙な業務のなかでも操作しやすく、出力フェーズもひと目で確認できます。安全性も配慮され、オープンエラーや停止スイッチなどの機能も搭載されています。

●3つの3D治療モード

ES-8000には、3つの3D治療モードを搭載しています。3つのモードを組み合わせることで、幅広い症状へのアプローチが可能です。各モードについて、簡単に紹介します。

立体動態波モード（3D干渉電流刺激療法）は、表層部から深層部まで広範囲にわたって、深部を刺激する効果があります。これは、6点の電極から流れる電流が立体的に作用し、複雑な電流のうねりが発生するためです。

3D EMSモード（3D神経筋電気刺激療法）は、神経筋に対する電気刺激療法に効果のあるモードです。自分の意識によらない筋収縮を治療する際に使われ、低下した筋力のトレーニングおよび筋萎縮の改善などに適しています。回転モードによって複雑な筋萎縮を起こし、深部にある大腰筋などの筋を刺激します。

3D MENSモード（3Dマイクロカレント療法）は、損傷した部位の治癒を早めるため、マイクロカレント療法を立体的に行います。これにより、深部へのアプローチが可能になるうえ、電流が極めて弱いため、神経や筋の興奮もほとんど見られません。

●新開発されたプローブとモードで患部にアプローチ

マルチバーストモードは、立体動態波モードへ新たに搭載されたモードです。独自のアルゴリズムによって周波数を変化させ、患部への刺激を効率的に与えられます。電流のうねりが立体的に発生することで、反応が得られにくい神経や筋の治療に効果が期待できます。

3Dリリースプローブは、経皮的吸引機能を搭載し、患部に対して素早く的確なアプローチが可能です。これまでの押す施術に加え、吸い上げる施術もできるようになり、筋や筋膜へ刺激を与えられます。

プローブ用カップは、LとSの2サイズがあり、背部や下腿部はLサイズ・頸部はSサイズなど、患部によって使い分けが可能です。吸引装置には、新たなリズムの間欠モードを採用し、機能をさらに高められるようになっています。